商工会と中小企業家同友会

こんにちは。
代表の佐藤哲郎です。

独立した時点で誰もが経営者になる

自営業と言えど、いち経営者です。
これは、ラーメン屋さんにしてもたこ焼き屋さんにしても自分で商売をやる時点で経営者です。

経営者は勤め人と違い、とかく孤独になりがちです。
孤独が悪いとは思いませんが、他の経営者が何を考え、何に困り、どうやって工夫して商売をしているかは自ら外に出向いて情報収集するしかありません。

私の場合、お客様自身が経営者でおられる事が多いので、仕事の打ち合わせや納品の際に経営の話になることもあります。

商工会と同友会

私は、佐久市望月商工会と長野県中小企業家同友会に所属しております。

仕事が忙しくなると、これらの会合に顔を出す余裕すらなくなります。
人によっては商工会も同友会も興味がないと言う方もいらっしゃると思います。

私は、所属しておいた何かの時に相談に乗ってもらえたり、気分を紛らわすいい機会だと思っています。

入会をためらっている方の中には、入会しても直接的に業績がよくなるわけじゃないのでは?

と言う事を考えておられるかもしれません。

私も直接的には業績向上には結びつかないと思います。
と言うか、業績をあげるためには、結局のところ自分自身でなんとかするしかありません。
本やセミナーなどでインプットし、実務でアウトプットしてもすぐに業績が改善されることなんてありません。
何度もトライ&エラーを繰り返し行くうちに棚からぼたもちのような出来事があります。
しかし、それは単なる偶然ではなく、試行錯誤を繰り返す中で得られた必然です。


それを商工会とか中小企業家同友会に直接求めること自体がおかしいです。

この記事では商工会と中小企業家同友会に関する詳細は書きませんが、それぞれ学べる事と気づけることが必ずあります。
人それぞれ感じることは異なります。

が、得られた学びと気づきを活かすも殺すも全て自分自身です。

では、私は商工会と同友会で何を学び、気付き、得られたか?

商工会での学び、気付き、得られたこと

商工会では、接客に対する基本姿勢を学びました。
地元の行事で商工会青年部としてかき氷販売や焼きとうもろこしなどの物販をやりますが、これって商売の原則を学べます。
たかがかき氷とか焼きとうもろこしの販売などと思ってはダメです。

自分の商品を売るって想像以上に大変なことです。
商品は余ると不良在庫になり、赤字になってしまいます。
ですので、完売することが必須です。

いかにして、見込み客に対して自分たちが売っている商品に関心を持ってもらい、代金をいただくことができるか?
ここでさまざま工夫をします。

お客さんに対する声のかけ方を工夫したり、オペレーションをの能率を上げて、ご注文いただいてから商品をお渡しするまでのリードタイムを短くしたり。

これってどんな商売でも通ずることです。

この経験は私の商売でも大いに役立ちました。

今はコロナ禍でめっきり減ってしまいましたが、以前まで軽トラに薪ストーブを乗せてマルシェに出展しました。
ここでは薪ストーブを来場者の方々に知っていただく事と、情報収集を目的に出展します。

先に述べたかき氷と焼きとうもろこし販売と同じで、対面での接客です。
発する言葉とか声のトーンを全く同じです。

最終的に、商工会の物販で得たノウハウを応用して、来場者の方にお客様をご紹介いただき、お客様を新規開拓するまでに至りました。
直接的ではありませんが、間接的に業績向上と言う大変素晴らしい果実を得られました。

同友会での学び、気付き、得られたこと

同友会では、商工会のように行事に出展して物販することはありません。
会員自らが例会と呼ばれる会合を企画します。

細かい内容は割愛しますが、会員の中から報告者を立て、同じ会員にプレゼンします。
それについて、グループディスカッションをし、他社の意見を聞く事でこれまでの自分になかった考えが得られるようになります。

このグループディスカッションから毎回新しい気づきやこれまでにない学びが得られるとは限りません。
グループ長と呼ばれる進行役によっては、単なる井戸端会議で終わる事もあります。

私が思う、同友会の魅力は他の経営者との何気ない会話にあります。
例会が終わったあと、会場の外で仲間と立ち話をするのですが、その中からこれまでにない考えを得られることが多い印象です。

同友会は、全国にあります。このご時世ですからリアルな例会よりZoomを使った例会が多いです。
そうなると、日本全国の例会に移動時間ゼロ、超低コストで参加できます。

自分が所属する地域内では同じ境遇にいる経営者に出会える確率は低いですが、長野県全域、全国ともなると自社と同じような境遇の会社や経営者、自社目指そうとする会社や経営者に必ず出会えます。

そして、個別にアポを取るとみなさん面会してくれるのです。そうすると、その会社で独自にやっている社員教育や、集客方法、会社の中の諸々の仕組作り、倒産しかかった時の打開策、面会してくれた経営者が読んでいる本など、貴重なお時間をいただき教えてくれます。

同友会についてもやはり、入会しても直接的な業績向上にはつながりません。
しかし、経営者として何をどうやって勉強すると言った事を学べます。

しかも、似たような業種の経営者がいらっしゃいますので、実務上、同じような悩みもしくは今の自分が持つ悩みを突破した経験を教えてくれます。



なんとなく商工会と同友会について執筆したくなったもので

それでは今日はこの辺で失礼したいと思います。
どうもありがとうござました。

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