薪ストーブと雨漏り

こんにちは。
代表の佐藤哲郎です。

薪ストーブの煙突を屋根から出す際に、絶対に付きまとうリスクである雨漏り。
これまで、屋根から煙突を出す施工は何回もやってきましたが、ご多分にもれず雨漏りを経験しました。

今回は、私が経験した雨漏りについて書きます。

雨漏りの連絡を受けると心臓に来る

とある、お客様の工事で煙突工事を先にやりました。
本体の設置は内装が仕上がってからやりました。

煙突工事は特に問題なく終わり、内装が仕上がるまでの期間を過ごしました。
すると、建築会社さんから一本の電話がありました。

『佐藤さん、雨漏りしていますよ』

この連絡ってかなり心臓にきます。
まさに心臓に刺さると言った表現がぴったりです。

とは言え、すぐにお客様のところに向かいます。

煙突の構成

ちなみにどんな建物だったのか?

鉄筋コンクリート造の商業施設で屋上から煙突を出す構造です。
屋上に穴をあけて、そこにブロックのチムニーを建築会社さんに施工いただき、我々は煙突を設置すると言うものでした。

分かりますかね?
構造として、雨漏りが起きる箇所は大体、想定できます。
ブロックのチムニーから煙突が出ていますが、そこの部分から漏れている可能性が高いと想定しました。
ちなみに、ブロックのチムニーのすぐ上に軒先があるため、これをかわすべく、45度の部材を使います。

切り分け

とにかく、疑わしき箇所を一つずつ潰して行きました。
中々、骨の折れる作業です。
しかし、どうにかしないといけません。

解決するために頭をフル回転させました。
とりあえず、問題解決までにやった切り分けの時系列です。
結論から先に言うと、煙突施工には問題はなく、煙突部材自体に雨漏りの原因がありました。

これは盲点でしたね。。
煙突はメーカーから仕入れた物を施工するのですが、まさか煙突自体に原因があったとは。。。
とは言うもの、以下のような煙突構成の場合にのみ雨漏りが発生します。
この部材自体に致命的な欠陥があるわけではなく、条件が重なって雨漏りが発生しました。


①一見すると、コーキングの施工不良と思しき箇所はないようにも見えましたが、眼には見えない小さな割れがあるかもと想定しコーキングの増し打ちをしました。しかし、雨漏りは続く・・・・

②チムニーのトップに水が溜まる構造が良くないと思い、勾配付きのチムニートップを作り交換しました。しかし雨漏りは続く・・・

①が原因だろうと思っていましたが、違ったときは頭が真っ白になりましたね。
②の作業はほとんど意味がなかったです。。それでも、今後、他のお客様にもは勾配付きのチムニートップを提案しようと言う前向きな考えになりました。

③思い切って、構成を変えて様子見する。ちなみに、こんな構成にしました。


この時期は梅雨だったので、シーズンオフです。
ですので、単純に③の構成で雨漏りするかしないかだけを調べるために変更しました。
結果、雨漏りはなくなりました。

ここまで来ると、45度に曲げる部材から上の箇所に雨漏りの原因がある事が分かります。

④元の構成に戻して、煙突を繋げる際のビスの箇所にコーキングを打ち直しました。それでも雨漏りは続く。。。
ここまでくると、もはや煙突施工以外に原因があるとしか思えなくなります。

そこで、煙突部材をじっくり観察してみました。すると・・・・

分かりますかね??
右側の写真ですが、板金の重ね合わせをよ~く観察すると、上側の板金に対して下側の板金が上に重なっています。そこをスポット溶接していますが、ここから雨水が侵入していると想定しました。

メーカーにも問い合わせしたところ、確かにこの構成だとここから雨水が侵入してくるとのことでした。
そして、上側の板金が上にくるように重ね合わせる構造に作り直していただき、交換しました。

すると・・・

雨漏りがなくなりました!!


この時は嬉しかったですね。
やっと問題が解決できました。

今回の構成ですと、45度曲げの部材と屋内に設置される煙突が直接つながっていたため、煙突のつなぎ目から雨水が室内に侵入しました。

問題の原因は想定外の箇所に潜んでいる

この雨漏りの件は、とてもいい教訓になりました。
メーカーの煙突だから、絶対に問題ないだろうと思っていましたが、そんなことはありません。

煙突部材単体だと確かに問題ありません。
しかし、煙突の構成や条件によっては雨漏りが発生しました。

この件は、これから来るであろうあらゆるトラブルに活かせる教訓です。
自分の思い込み以外の要因で問題が起きることは今回の雨漏り問題以外で起きます。

しかし直って良かったです。

お客様は、サトー式薪ストーブをとても暖かく使い勝手がいいと大変可愛がってくだっております。
どんなに雨漏り問題で四苦八苦してもこの言葉に救われたのでした。

それでは今日はこの辺で失礼したいと思います。
どうもありがとうございました。

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