花桃果よ永遠に
こんにちは。
代表の佐藤哲郎です。
10/30(日)に先代からサトー式薪ストーブをご購入してくださった花桃果と言う、和をモチーフにした素敵なカフェで、モチヅキゲンジン feat 荻原園子さんのライブがあったので観に行ってきました。花桃果様がサトー式薪ストーブをご購入して下さったのは2012年です。
荻原園子さんはこのおしゃれな場所を創設したオーナーさんです。
以前にも、何回かモチヅキゲンジン feat 荻原園子さんのライブはありましたが、今回はラストステージと言うとても感慨深いライブを観させていただきました。しかもラストなのはステージだけではなく、花桃果の営業もこの日が最後となりました。
オーナーの荻原園子さんと私の出会いは、昨年2015年7月でした。園子さんから「薪ストーブの天板が激しく錆びてしまい見た目が良くないので綺麗にしてほしい」と言うご依頼の電話から始まりました。その当時、東京から望月に戻って4か月でサトー式薪ストーブに関する知識はおろか、どうやって錆を落として綺麗にするかと言う基本的な事さえ知らない私にとって、とてもドキドキするご依頼をいただきました。それから錆を落とす方法を調べたり、他のお客様から塗料は何を使えばいいかなどを教えていただきメンテナンス作業本番日を迎えました。
以下は、メンテナンス前の写真です。
そしてメンテナンス後の写真です。
園子さんすみません。多分、今やればもっと綺麗にできるはずです。この時は塗装の仕方もわからない状態でしたのでムラがありますね。
実は、薪ストーブ関連の初めての仕事がこの時だったのです。これを期に、サトー式薪ストーブに何の耐熱塗料が使われているかを知ることができました。
と言う事で、花桃果様は私にとって、とても思い入れのあるお客様です。
そんなお客様がモチヅキゲンジン feat 荻原園子のラストステージを催す事を耳にし、もはや行かない理由などどこにもありません。
私が花桃果に到着した時はすでに満席状態でした。花桃果と園子さんを愛する大勢の方々が会場のボルテージを上げていました。
ファーストステージはモチヅキゲンジンの2人による演奏。モチヅキゲンジンの演奏がオーディエンスを熱くしてくれました。このお二人とは昔からとても親交が深いのですが、そう言った事を抜きに私は彼らのファンです。演奏に表現や感情がにじみ出ています。そして演奏の技術力。素晴らしいの一言に尽きます。佐久、いや長野県内でもあそこまでの演奏力を持つユニットは少ないのではないでしょうか。
そしてセカンドステージ。主役である園子さんの登場です。モチヅキゲンジンの演奏をバックに、園子さんがウクレレを弾きながら唄いました。全6曲を演奏されましたが私は、2曲目のエルヴィス・プレスリーのLove Me Tenderを聴いて、涙腺が崩壊し始めました。そして最後の中島みゆきの糸を聴いているときは目を開けることができず、瞼を閉じた状態で洪水のごとく涙が溢れました。
なぜこれほどまでに泣くぐらい感動したのか。モチヅキゲンジンの演奏も然り、園子さんのウクレレ演奏と声も然り。でも一番の理由は、園子さんとの思い出が走馬灯のように脳裏を駆け抜けた事だと思います。私だけではなく、他のお客様も同じなのではないかと思います。
昨年、家業であるサトーステンレスを継ぎ、先代の父が創ったサトー式薪ストーブのおかげで、たくさんの素晴らしいお客様と出会うことができました。しかし今回は初めての別れとなりました。本当に感慨深いです。仕事を通じてお客様との出会いの裏には別れもあると言う事を実感しました。
ライブが終わった後、しばらく店に残って園子さんと話をしました。その時に思ったのは別れの先には再会が待っていると言う事です。
物理的な距離は遠くなってしまいますが、必ずどこかで再会できると確信しました。
園子さん、またどこかで会いましょう。そして、今度こそ、みんなでお酒を飲みましょう。再会の日を楽しみにしています。
花桃果よ永遠に。